Google Calendar: セカンダリカレンダーのライフサイクル変更とオーナーシップ移行APIの提供
Google Calendarのセカンダリカレンダーが、オーナーアカウント削除時に完全削除されるようになります。Workspace版は2026年10月5日から適用。新しいCalendar APIでオーナーシップの移行も可能になります。
セカンダリカレンダーの扱いが変わる
Google Calendarのセカンダリカレンダーについて、ライフサイクルの変更スケジュールが更新されました。あわせて、オーナーシップを移行するための新しいAPIエンドポイントも出てきます。
2025年11月から段階的に進んできたセカンダリカレンダー管理の改善、その最新の動きです。管理者にとって重要な期限があるので、ポイントを整理します。
これまでの経緯
セカンダリカレンダーの管理、ここ数ヶ月で3段階にわたって変わってきています。
2025年11月に、セカンダリカレンダーに「専用オーナー」モデルが導入されました。作成者が退職してもカレンダーだけが残り続ける、いわゆる「孤立カレンダー」問題への対策です。専用オーナーを明確にして、組織のポリシーやデータ管理をカレンダー単位で適用できるようにしています。
2026年1月には、オーナーが所有するセカンダリカレンダーのカレンダーリストへの自動追加が始まりました。以前は非表示にしたカレンダーが設定画面からも消えてしまうケースがありましたが、この変更で常に表示されるようになっています。
そして2026年3月に発表された今回のアップデートで、ライフサイクル変更のスケジュールが更新され、新しいAPIが発表されました。
今回の変更点
大きく3つのポイントがあります。
オーナーアカウント削除でカレンダーも消える
これが一番大きな変更です。オーナーのアカウントが削除されると、そのセカンダリカレンダーも一緒に消えます。
これまで、オーナーが退職してアカウントを削除しても、カレンダー自体は残り続けていました。今後はそうもいきません。アカウントと一緒にカレンダーも削除されます。
適用スケジュール
適用日はアカウントの種類によって異なります。
| アカウント種別 | 適用日 |
|---|---|
| 個人Googleアカウント | 2026年4月27日 |
| Google Workspaceアカウント | 2026年10月5日 |
Workspaceアカウントは当初の予定から延期されました。管理者の対応時間を確保するためです。個人アカウントの方は4月27日なので、もうすぐですね。
孤立カレンダーの自動割り当てが継続
2026年10月5日までは、既存の孤立カレンダーに対する自動割り当てプロセスが継続します。「変更と共有の管理」権限を持つユーザーに、オーナーシップが自動的に割り当てられます。
このプロセスは2026年10月5日で終了します。つまり、それ以降はオーナー不在のカレンダーを放置すると、誰にも引き継がれないまま残ることになります。
新しいCalendar API
オーナーシップ移行用の新しいAPIエンドポイントが、2026年6月に出る予定です。
何ができるのか
このAPIを使うと、セカンダリカレンダーのオーナーシップをプログラムから移行できます。管理コンソールだと一括移行しかできませんが、APIなら個別のカレンダーを指定して移行できます。退職者が多い時期にまとめて処理したい、といった場面で使えそうです。
利用条件
- Calendar管理者権限が必要
- 同一組織(同一ドメイン)内のユーザーへの移行のみ
- 受け取り側ユーザーの確認は不要(管理者権限で実行)
技術ドキュメントはAPIの提供開始にあわせて公開されるとのこと。6月以降に要チェックです。
管理者がやるべきこと
10月5日の期限までに、以下の対応を検討しておきましょう。
ユーザー削除前のカレンダー移行
退職者のアカウントを削除する前に、セカンダリカレンダーのオーナーシップを移行しておきましょう。方法は2つあります。
- 管理コンソール: ユーザー削除前に、管理コンソールからカレンダーのオーナーシップを一括移行
- Calendar API(6月以降): 新しいAPIエンドポイントで個別に移行
孤立カレンダーの棚卸し
10月5日以降は自動割り当てが止まります。今のうちに、孤立カレンダーの状況を確認しておきたいところです。特に以下のケースは要注意です。
- 退職済みユーザーが作成した会議室カレンダー
- 部署共有のプロジェクトカレンダー
- チーム横断で使っているイベントカレンダー
オーナーシップの制限事項
移行先は同一ドメイン内のユーザーに限定されます。組織外のユーザーへは移行できません。
ただし、共有自体は別の話です。組織外のユーザーとのカレンダー共有は引き続き可能で、「変更と共有の管理」権限での共有も、組織のポリシーが許可していれば使えます。
対象エディション
すべてのGoogle Workspaceエディションが対象です。
まとめ
押さえておくポイントは3つです。
- 10月5日までに対応が必要: Workspaceアカウントでは、10月5日以降にオーナーアカウントが削除されるとカレンダーも消える
- 孤立カレンダーの自動割り当ては10月5日まで: それ以降は手動での対応が必要
- 新しいAPIは6月提供開始: 個別カレンダーのオーナーシップ移行が自動化できるようになる
セカンダリカレンダーをたくさん使っている組織は、早めの棚卸しがおすすめです。10月はすぐ来ます。
参考リンク:
- 公式発表: An update on secondary calendar lifecycle changes and a new API
- 公式発表: Improving secondary calendar management with dedicated owners(2025年11月)
- 公式発表: Automatic addition of owned secondary calendars to your calendar list(2026年1月)
- Google Workspace Admin Help: Cancel or transfer events or secondary calendars before deleting a user
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