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Google Chatアプリのドロップダウンに動的データソースサポートが追加

📖 4分で読めます

Google Chatアプリ開発者向けに、カードのドロップダウンやセレクトメニューで動的データソースを使用できるようになりました。選択肢を外部データから取得でき、メンテナンスコストを削減できます。

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はじめに

「Chatボットのドロップダウンに表示する選択肢を、毎回手動で更新しなければならない」

Google Chatアプリを自社向けに開発・運用している場合、こうした手間に悩んだことはないでしょうか。

これまで、Google ChatアプリのカードUIで使用するドロップダウン(選択メニュー)は、カード生成時に選択肢を静的に定義する必要がありました。2026年3月のアップデートで、選択肢を外部データソースから動的に取得できるようになりました。

今回のアップデートとは

動的データソースとは

Google Chatアプリのカード(インタラクティブUI)には、SelectionInput ウィジェットを使ったドロップダウンやマルチセレクトメニューを組み込むことができます。

今回のアップデートで、このウィジェットの選択肢を動的に取得できるようになりました。

  • ユーザーがドロップダウンを開いたタイミングで外部APIやデータベースから選択肢を取得
  • キーワード入力によるオートコンプリート(絞り込み検索)への対応
  • 常に最新のデータを選択肢として表示

これまでの制限

従来は、カードを生成する際に選択肢をすべてコード内に定義する必要がありました。たとえば「担当者一覧」をドロップダウンに表示する場合、人事異動のたびにアプリのコードや設定を更新しなければなりませんでした。

動的データソースで変わること

項目従来アップデート後
選択肢の定義カード生成時に静的定義外部ソースから動的取得
データ更新コード変更が必要データソース側の更新のみ
選択肢の絞り込み静的リストのみオートコンプリート対応

開発者向けの実装概要

対象

この機能はGoogle Chat APIを使ってChatアプリを開発している開発者向けです。エンドユーザーが設定する機能ではなく、アプリ開発・管理者が実装する機能です。

実装のポイント

カード定義の SelectionInput ウィジェットに、静的な items の代わりに動的データソースのエンドポイントを指定します。ユーザーがドロップダウンを操作すると、ChatアプリがAPIコールを行い、リアルタイムで選択肢を返す仕組みです。

オートコンプリートに対応しているため、選択肢が大量にある場合でも、ユーザーが文字を入力して絞り込むことができます。

中小企業での活用シーン

社内申請フォームの自動化

Google ChatアプリでIT機器申請や経費申請のフォームを作成している場合、「申請先の承認者」「商品カテゴリ」といったドロップダウン選択肢を、スプレッドシートやデータベースから自動的に取得できます。マスターデータを更新するだけで、アプリ側のコード変更なしに選択肢が最新化されます。

顧客・案件管理との連携

CRMやスプレッドシートに管理している顧客名・案件名を、Chatアプリのドロップダウンから検索して選択できます。大量のデータがある場合でも、オートコンプリートで素早く絞り込めます。

勤怠・シフト管理

社員一覧や部署一覧を動的に取得して表示することで、入退社による変更があっても、データソース(スプレッドシートや社内システム)を更新するだけで対応できます。

注意点

対象はアプリ開発者

この機能はGoogle Chat APIを利用したアプリ開発が前提です。Google Chatを使うだけのエンドユーザーや管理者向けの設定ではなく、Chatアプリの開発・カスタマイズを行う環境が必要です。

動的取得のレスポンス設計

ユーザーがドロップダウンを開くたびに外部APIへのリクエストが発生するため、レスポンス速度とAPIの負荷に注意が必要です。選択肢の数が多い場合はオートコンプリートで絞り込む設計を検討してください。

まとめ

  • Google Chatアプリのドロップダウンやセレクトメニューで動的データソースが利用可能になった
  • 選択肢を外部APIやデータベースからリアルタイムで取得できる
  • オートコンプリートによる絞り込み検索にも対応
  • カード定義の静的な選択肢リストのメンテナンスコストを削減できる
  • 対象はGoogle Chat APIを使ったアプリ開発者

自社向けChatアプリを開発・運用している場合、選択肢の更新作業を効率化できます。


参考リンク:


※当記事はKz class合同会社が作成しており、Google合同会社およびGoogle LLCとは関係ありません。記載内容は2026年3月時点の情報です。