Google ChatにFeedsアプリが登場。RSSフィードをチームで共有できるように
Google Chatに新しいFeedsアプリが追加されました。RSSやAtomフィードをスペースに登録すれば、業界ニュースやブログ更新がチャットに自動配信されます。情報収集のためにツールを切り替える手間がなくなり、チーム全員が同じ情報を共有できます。
要約
Google ChatにFeedsアプリが追加されました。RSSやAtomフィードをスペースに登録すると、そのフィードの更新が自動的にチャットに投稿されます。業界ニュース、競合他社のブログ、技術情報など、外部の情報源をチーム全員で共有できるようになります。すでに利用可能で、管理者がマーケットプレイスで許可設定をすれば使い始められます。
RSSフィードとは
RSSフィードは、Webサイトの更新情報を配信する仕組みです。ブログやニュースサイトの多くが対応しています。
かつてはGoogle Readerのような専用アプリで購読するのが一般的でした。今でもFeedlyなどのサービスを使っている方はいると思いますが、「RSSって何?」という方も増えているかもしれません。
今回のFeedsアプリは、このRSSフィードをGoogle Chatのスペースで購読できるようにするものです。専用のフィードリーダーを使わなくても、普段使っているチャットツールで更新情報を受け取れます。
どんな場面で使えるか
業界ニュースをチームで共有
業界の動向を追いかけるために、ニュースサイトやブログをチェックしている方は多いと思います。
これまでは「この記事面白かったよ」とリンクを共有していたかもしれません。Feedsアプリを使えば、そのサイトの更新が自動的にスペースに流れてくるので、チーム全員が同じ情報にアクセスできます。
競合他社の動向をウォッチ
競合他社のブログや採用情報ページをRSSで購読しておけば、新しい動きがあったときにすぐ気づけます。
定期的にWebサイトをチェックしに行く手間が省けますし、「あの会社、こんな機能出したみたいだよ」という情報がチーム内で自然と共有されます。
技術ブログの最新情報
エンジニアチームであれば、技術ブログやリリースノートのフィードを登録しておくと便利です。
使っているライブラリのアップデート情報や、プラットフォームの変更点がチャットに流れてくれば、見落としを防げます。
自社サイトの更新確認
意外と使えそうなのが、自社サイトの更新確認です。
マーケティングチームがブログを更新したとき、他の部署にも自動で共有される。社内の情報共有がスムーズになります。
使い方の流れ
FeedsアプリはGoogle Chatの統合メニューから追加できます。
スペースにアプリを追加したら、購読したいRSS/AtomフィードのURLを登録します。複数のフィードを登録できます。
登録したフィードに新しい投稿があると、そのスペースにメッセージとして自動投稿されます。
購読の管理(編集や削除)ができるのは、その購読を作成したユーザーだけです。これは「誰かが勝手に設定を変えてしまう」という事態を防ぐための仕様ですが、担当者が退職したときなどは引き継ぎが必要になります。
中小企業にとっての価値
追加ツールなしで情報共有
FeedlyやInoreaderのような専用サービスを別途契約しなくても、Google Workspace内で完結します。
ツールが増えると「どこを見ればいいか分からない」という問題が起きがちですが、普段使っているChatに情報が集まるのはシンプルです。
全員が同じ情報を見られる
個人でRSSリーダーを使っていると、情報が属人化しがちです。「あの記事、読んだ?」「いや、見てない」というやり取りが発生します。
スペースに流れてくる形であれば、チーム全員が同じ情報にアクセスできます。非同期でも情報格差が生まれにくくなります。
情報収集の習慣化
毎朝ニュースサイトを巡回する、というのは意外と続かないものです。
チャットを開けば自然と最新情報が目に入る。この状態を作れれば、情報収集が習慣として定着しやすくなります。
注意点
RSS/Atom対応サイトに限定
すべてのWebサイトがRSSフィードを提供しているわけではありません。
最近は公式サイトにRSSフィードを用意していないケースも増えています。購読したいサイトがRSSに対応しているか、事前に確認が必要です。
購読設定者のみ管理可能
先ほど触れた通り、購読の編集・削除ができるのは作成者だけです。
チームで運用する場合は、「誰が設定したか」を把握しておく必要があります。設定者の異動や退職で担当者がいなくなると、購読の変更ができなくなる可能性があります。
フィード更新頻度への注意
更新頻度の高いフィードを登録すると、チャットが通知で埋まってしまうことがあります。
ニュースサイトなど1日に何十件も更新があるフィードは、本当に必要か検討した方がいいかもしれません。
管理者向け情報
組織でこの機能を使うには、管理者がFeedsアプリを許可する必要があります。
マーケットプレイスの設定で「許可リスト」を使っている場合は、Feedsアプリを許可リストに追加します。全ユーザーに一括で有効化したい場合は、ドメインインストールも可能です。
対象ユーザー
以下の環境で利用できます。
- すべてのGoogle Workspaceエディション(Chatアプリが有効な場合)
- Workspace Individual
- 個人のGoogleアカウント
すでに利用可能(Available now)です。
他ツールとの比較
SlackにもRSSフィードを購読する機能があります。サードパーティ製のアプリを追加する形で、似たようなことができました。
Microsoft Teamsでも、Power Automateなどを組み合わせればRSS連携は可能ですが、設定に手間がかかる印象です。
Google Chatは今回、公式アプリとしてFeedsを提供した形です。別途アプリを探したり、連携ツールを設定したりする手間なく使えるのがメリットでしょう。
Kz Point
中小企業での活用度: 4/5
追加ツールなしでチーム全員が同じ情報を共有できるのは魅力的です。Feedlyなどの外部サービスを契約しなくても、Workspace内で完結します。「このサイト、みんなで見ておいた方がいいよね」という情報源を登録しておけば、自然とチームのアンテナが揃っていきます。
更新頻度の高いフィードを登録しすぎるとチャットがノイズだらけになります。週に数件程度の更新頻度のサイトから始めるのがおすすめです。