Google Vids: SlidesからVidsへの変換時にAI生成スクリプトを編集可能に
Google SlidesのプレゼンテーションをGoogle Vidsの動画に変換する際、Geminiが自動生成するナレーションスクリプトを変換前に編集できるようになりました。AI任せにせず、自分の意図通りの動画を作れます。
要約
Google SlidesからGoogle Vidsへ動画変換するとき、Geminiが自動生成するナレーションスクリプト(台本)を事前に編集できます。これまではAIのスクリプトがそのまま使われていたので、「ちょっと違うな」と思っても動画を作ってから直すしかなかったんですよね。今回の改善で、変換する前にスクリプトを手直しできます。
Slides→Vids変換のスクリプト編集が可能に
Google Vidsには、SlidesのプレゼンをそのままVidsの動画に変換する機能があります。Slidesで「ファイル > 動画に変換」を選ぶと、各スライドがシーンになって、Geminiがナレーション用のスクリプト、音声、BGMを自動で作ってくれます。
ただ、これまではGeminiの作ったスクリプトはそのまま動画に反映されていました。「ここの説明、ちょっとズレてるな」と思っても、一度動画にしてからVidsのエディターで直す必要があったんです。
今回のアップデートで、変換プロセスの途中でスクリプトを確認・編集できるようになりました。動画を作る前に内容を調整できるので、作り直しの手間がかなり減ります。
何がうれしいのか
変換前に内容を確認できる
AIが作ったスクリプトって、スライドの内容を要約してナレーション向けに変換したものです。でも、AIの解釈と自分の意図が違うことってよくありますよね。「ここはもっと詳しく言いたい」「この用語は社内では使わない」みたいな調整を、動画を作る前にできるのは助かります。
やり直しの手間が減る
今までは「変換してみて → スクリプト確認して → 気に入らなければエディターで修正」っていう流れでした。変換に時間がかかると、この往復がストレスなんですよね。事前にスクリプトを直せるので、一発で意図通りの動画に近づけます。
AIの下書きを自分の言葉に
AI生成のスクリプトをそのまま使うと、どうしても「AIっぽさ」が残ります。スクリプト編集で自分の言葉遣いや説明の深さを反映できるので、AIを下書きツールとして使って最終品質は自分で仕上げる、という使い方ができますね。
Slides→Vids変換の基本的な流れ
実際の手順を見てみましょう。
- Google Slidesでプレゼンを開く
- 「ファイル」>「動画に変換」を選択
- 変換するスライドを選ぶ — 全スライドでも、特定のスライドだけでもOK
- AI機能のオン・オフを設定 —「AIボイスオーバー、スクリプト、BGM、アニメーションを含める」のトグルがあります
- スクリプトを確認・編集(今回の新機能)— Geminiが生成したスクリプトを確認して、必要なら修正
- 動画を生成 — 編集済みのスクリプトで動画が作られます
ちなみに、AI機能を使う場合は最大45スライド、使わない場合は最大100スライドまでインポートできます。
どんな場面で使えるか
社内研修・説明動画
研修用スライドって、すでに説明のストーリーができていますよね。これを動画にするとき、「スライドの内容そのままじゃなくて、もう少しかみ砕いて説明したい」って場面はよくあります。スクリプト編集でそういう調整ができるのはうれしいポイントです。
製品・サービスの紹介動画
営業資料のスライドを動画に変換するとき、AIが生成した表現を自社の用語に合わせたり、強調したいポイントを調整したりできます。自社製品名の読み方がAIに正しく認識されない、なんてことも直せます。
プレゼンの録画代替
対面プレゼンの代わりに動画を送る場面、増えてますよね。カメラの前で話すのが苦手な人でも、Slidesから変換してスクリプトを自分の言葉に直せば、手軽にそれっぽい動画を作れます。
利用できるユーザー
スクリプト編集を含むAI機能を使うには、Gemini対応のWorkspaceプランが必要です。対象は以下のエディションです。
- Business Standard / Plus
- Enterprise Standard / Plus
- Essentials
- Education Plus
- Teaching and Learningアドオン
AI機能なしのSlides→Vids変換は、Vidsが使えるすべてのWorkspaceプランで利用可能です。
管理者がGoogle Vidsを組織で有効にしていれば、ユーザー側の追加設定は不要です。
Kz Point
中小企業での活用度: 3/5
Slides→Vids変換自体は以前からある機能で、今回のアップデートはその使い勝手を改善するものです。「AIが生成したものをそのまま使う」から「AIの下書きを人間が仕上げる」という方向への進化ですね。
ただし、Google Vids自体がまだ日本語環境では発展途上という事情は変わりません。AIが生成するスクリプトの日本語品質がどの程度かは、実際に試してみないとわからない部分です。英語環境であればスクリプト編集の恩恵はすぐに受けられそうですが、日本語の場合はAI生成スクリプトの精度次第で「ほぼ全部書き直す」ことになる可能性もあります。
それでも、プレゼン資料を動画化したい企業にとっては、変換前にスクリプトを手直しできるのは明確な改善です。社内向けの説明動画を何本も作る場面では、やり直しが減るだけでも助かりますよ。
ロールアウト
Rapid Releaseドメインでは2026年4月8日から段階展開が始まっています(機能表示まで最大15日)。Scheduled Releaseドメインでは2026年4月22日から段階展開が開始されます。
対象ユーザー
- Gemini for Google Workspaceアドオンを持つユーザー
- Google Workspace Business Standard / Plus
- Google Workspace Enterprise Standard / Plus
- Google Workspace Essentials
- Education Plus、Teaching and Learningアドオン
参考リンク
- 公式発表: Edit your AI-generated scripts when you convert Slides to Vids
- Google ヘルプ: Google SlidesをGoogle Vidsに変換する
- Google ヘルプ: Google VidsのAI機能の利用可能範囲