GeminiがDriveのファイル整理を提案。「Organize My Files」が一般提供開始
散らかったDriveのファイルをGeminiが分析し、移動先を提案してくれる「Organize My Files」が一般提供になりました。ただし現時点では英語のみ対応です。
要約
Google Driveの「Organize My Files(ファイル整理の提案)」が、2026年6月1日に一般提供となりました。2025年10月のベータ提供から正式版へ移行した機能です。Geminiがファイルの整理パターンを分析し、「このファイルはこのフォルダに移したほうがよい」といった移動先を提案してくれます。散らかったマイドライブを片付ける手間を減らせる機能ですが、現時点では英語のみ対応のため、日本語環境での実用性は見極めが必要です。
どんな機能か
マイドライブや各フォルダに「Suggest File Moves(ファイル移動の提案)」という入り口が追加されます。ここを開くと、Geminiが整理の提案を表示します。
提案は2種類あります。1つは既存のフォルダへファイルを移す提案。もう1つは、関連するファイルをまとめる新しいフォルダを作る提案です。
提案された内容は、その場で細かく調整できます。対象のファイルやフォルダは、ホバーカードや新しいタブで中身を確認できます。チェックボックスで提案を1つずつ選んだり外したりでき、移動先の変更や、提案されたフォルダ名のその場での書き換えもできます。
選んだ内容を確定すると、ファイルがまとめて移動します。移動にともなって共有権限が変わる場合は、事前に確認が表示されます。
対象エディションと制約
この機能を使えるのは以下のエディションです。
- Google Workspace Business Standard / Plus
- Google Workspace Enterprise Standard / Plus
- Google AI Pro / Ultra(個人向け)
- Google AI Pro for Education(教育向けアドオン)
- AI Expanded Access(追加アドオン)
Business Starterは対象外です。中小企業でよく使われるエディションだけに、ここは少し残念なポイントです。
現時点では英語のみ
最大の制約は、現時点では英語のみ対応という点です。日本語のファイル名やフォルダ構成に対して、どこまで的確な提案が出るのかは未知数です。
以前紹介したDriveのフォルダ要約機能も、英語のみ対応からのスタートでした。Geminiの日本語対応は着実に進んでいるので、この機能も今後の対応拡大を待ちたいところです。
設定について
管理者向け
この機能は「Gemini for Workspace in Drive」が有効になっていれば、デフォルトで利用できます。特別な追加設定は不要です。
ユーザー向け
利用には「Workspace smart features(スマート機能)」を有効にしておく必要があります。プライバシー設定でスマート機能をオフにしている場合は使えません。
なお、2026年7月15日までは利用上限が引き上げられています。それ以降は、ユーザーごとの通常の上限が適用されます。たくさんのフォルダを一気に整理したい場合は、この期間を活用するとよさそうです。
展開スケジュール
Rapid ReleaseドメインとScheduled Releaseドメインの両方で、すでに提供が始まっています。
中小企業にとってどうか
ファイル整理の自動提案は、地味ですが効く機能だと思います。「とりあえずマイドライブに保存」を繰り返した結果、どこに何があるか分からなくなる。これは多くの現場で起きている問題です。Geminiが移動先を提案し、確認して一括で片付けられるなら、年に数回の「Drive大掃除」がだいぶ楽になります。
一方で、現時点では英語のみという制約は無視できません。日本語ファイルが中心の組織では、提案の精度が読めないため、本格的な活用は日本語対応を待ってからが現実的です。対象エディションもBusiness Standard以上で、Starterは含まれません。
英語のドキュメントを多く扱うチームや、まずは試してみたい方は、上限が緩い7月15日までの期間に触ってみるとよいかもしれません。
参考リンク
本記事はKz classによる解説であり、Google公式の見解ではありません。