Google Voiceに「Carrier Link」登場。認定キャリア経由でクラウド電話の導入を簡単に
Google VoiceにCarrier Linkが追加されました。Tata CommunicationsやTelefónica Global Solutionsなど認定キャリアの電話番号・通話プランを、事前構成済みのSIP Linkとして接続できます。複雑なハードウェアなしでクラウド電話を導入したい中小企業向けの機能で、20か国で提供を開始します。
何が変わったか
Google Voiceに Carrier Link という新しい接続方式が加わりました。認定された地域キャリアの電話番号と通話プランを、事前構成済みのSIP Link としてGoogle Voiceにつなげられます。
これまでもGoogle Voiceには、自社で契約した通信事業者の回線を接続する「SIP Link」という仕組みがありました。ただ、その構築には設定の手間がかかります。Carrier Linkは、この部分をあらかじめ構成済みの形で提供し、複雑なハードウェアの用意なしにクラウド電話システムを使い始められる ようにしたものです。
通話料の支払いは接続先の地域キャリア側で処理されます。煩雑なセットアップを避けつつ、信頼できる通話接続を求める中小企業に向いた機能です。
誰に影響するか
対象は、SIP Link Standard / Premier サブスクリプション を契約しているGoogle Workspaceのお客様です。すべてのエディションで使えるわけではなく、SIP Linkの契約が前提になります。
エンドユーザー側の操作は不要です。設定や提供は管理者がまとめて行い、利用者は割り当てられた番号でそのまま発着信できます。
管理者の対応
導入は管理者が次の流れで進めます。
- Carrier Linkのパートナーに問い合わせ、SIP Linkのライセンスと電話番号をプロビジョニング(発行・準備)してもらいます。パートナーは Tata Communications または Telefónica Global Solutions の2社です。
- 発行された番号を、ユーザー・デスクフォン・自動応答(auto-attendant)・着信グループ(ring group) に割り当てます。
この2ステップで利用を開始できます。前述のとおり エンドユーザー側の操作は不要 で、番号の割り当てが済めばそのまま使えます。
提供範囲の注意点
利用できる範囲には条件があります。
- 対象は SIP Link Standard / Premier 契約者のみ。それ以外のプランでは利用できません。
- 提供は Tata CommunicationsとTelefónica Global Solutionsの2社 のパートナーシップを通じて行われます。
- 提供地域は 20か国。公式ヘルプ「How Carrier Link works」で対象国が公開されています。
対象20か国は、地域別に次のとおりです。
- APAC(アジア太平洋)の9か国 — オーストラリア、香港、インドネシア、マレーシア、ニュージーランド、フィリピン、台湾、タイ、ベトナム
- EMEA(欧州・中東・アフリカ)の5か国 — フィンランド、イスラエル、ノルウェー、ルーマニア、南アフリカ
- LATAM(中南米)の6か国 — アルゼンチン、ブラジル、チリ、コロンビア、メキシコ、ペルー
日本は、現時点では対象20か国に含まれていません。 日本国内の環境ではまだ利用できないため、導入の検討は対象国の拡大を待つ必要があります。対象国の最新状況は公式ヘルプページで確認してください。
提供スケジュール
提供開始は 2026年6月15日 です。Rapid ReleaseとScheduled Releaseの両ドメインで段階的に展開され、機能が表示されるまで 最大15日 かかる場合があります。
参考リンク:
本記事はKz classによる解説であり、Google公式の見解ではありません。