Google Workspace週次アップデートまとめ(2025年12月19日)
今週のGoogle Workspaceアップデート8件をまとめ。Meet関連が充実した週で、ステレオ音声共有やデバイス音声共有が追加。ChatのFeedsアプリ、Gemini 3 Flash、Google VidsのVeo 3.1対応など、幅広い機能強化が行われました。
今週のアップデート概要
2025年12月19日週のGoogle Workspace Updatesブログで発表されたアップデートをまとめてお届けします。
今週はMeet関連のアップデートが3件と充実しています。音声共有機能の強化や、大規模組織向けのeCDN検証機能が追加されました。また、Gemini 3 FlashやNotebookLM Ultra、Google VidsのVeo 3.1対応など、AI関連の機能強化も目立ちます。
1. Meet eCDN Silent Test Mode
大規模なライブ配信をする組織向けの機能です。
eCDN(Enterprise Content Delivery Network)は、参加者同士でメディアをリレー配信することで、ネットワーク帯域を最大95%削減できる仕組みです。ただ、本番環境でいきなり有効化するのは不安という声もあったようです。
今回のSilent Test Modeは、実際のユーザーとデバイスを使いながら、視聴者への影響なしにeCDNの検証ができるようになります。視聴者にはGoogleのサーバーから直接配信しつつ、裏側ではピア間通信のシミュレーションデータを収集できます。
Meet Quality Toolで接続状況や帯域削減の見込みを確認し、ピアリングポリシーを調整してから本番運用に移行できます。
大規模な全社集会やウェビナーを定期的に開催している組織で、帯域コストを削減したい場合に検討価値があります。Enterprise Standard/Plus、Enterprise Essentials Plus、Education Plusで利用可能です。
2. Meetでステレオ音声を共有
プレゼン中に音楽や動画を共有するとき、これまではモノラルに変換されていました。今回のアップデートにより、ステレオ音声がそのまま参加者へ届くようになります。
ステレオ対応により、左右のチャンネルが分離された状態で再生されるため、音楽の立体感や動画の臨場感がより伝わります。
特別な設定は不要で、ステレオ音声を含むコンテンツを共有すると自動的にステレオで配信されます。
ただし、いくつか制約があります。
- プレゼンターはWeb版Meetを使用する必要がある
- ステレオ受信できるのはChromeとFirefoxのみ
- Safari、Edge、モバイルアプリではモノラルになる
音楽関連の打ち合わせや、映像制作チームのレビュー会議などで効果を発揮しそうです。一般的なビジネス会議ではあまり恩恵を感じないかもしれませんが、必要な場面では確実に品質向上が期待できます。
3. Meetでデバイス音声を共有
先週個別にお伝えした内容ですが、Meetで画面共有中にデバイス全体の音声を共有できるようになりました。
これまでChromeタブ共有でしか音声を流せなかった制約が解消され、ローカルの動画ファイルやPowerPointに埋め込んだ動画の音声も、参加者へクリアに届けられます。
macOS 14.02以上またはWindows 11以上、Chrome 142以上が必要です。詳細は個別記事をご覧ください。
4. ChatにFeedsアプリが登場
RSSやAtomフィードをGoogle Chatのスペースで購読できるようになりました。
業界ニュースや競合ブログ、技術情報など、外部の更新情報がチャットに自動投稿されます。個人でフィードリーダーを使うのではなく、チーム全員で同じ情報を共有できるのがポイントです。
更新頻度の高いフィードを登録しすぎるとチャットが埋まってしまう点と、購読の管理権限が作成者に限定される点には注意が必要です。
5. Chatで知らない送信者をブロック
外部からの1対1チャットやスペースへの招待を、知っている人だけに制限できる設定が追加されました。
外部連携を有効にしていると、営業メッセージなど意図しない連絡を受け取ることがあります。この設定をオンにすると、過去にやり取りした相手か連絡先に登録されている相手のみ、招待を送れるようになります。
デフォルトはオフなので、必要な人だけ有効化する形です。正当な新規連絡がスパム扱いになるリスクもあるため、運用には注意が必要です。
6. Google VidsのアバターがVeo 3.1に
Google Vidsで生成できるAIアバターが、Veo 3.1にアップグレードされました。
Veo 3.1はGoogleの最新動画生成モデルで、表情の豊かさ、リップシンクの精度、フレーミングの安定性が向上しています。社内評価では「他のプラットフォームのアバターより5倍好まれる」という結果だったそうです。
生成速度も向上しており、追加コストなしでより高品質なアバターを作成できます。
カメラや収録環境がなくても、トレーニング動画や社内アナウンス、サポート動画を作成できます。日本語音声でのリップシンク精度がどこまで上がっているかは試してみたいところです。
Workspaceの各エディションで利用でき、少なくとも30日間は通常より高い利用上限が提供されます。
7. Gemini 3 Flashが登場
Geminiアプリに新しいモデル「Gemini 3 Flash」が追加されました。
Gemini 3をベースに速度を重視して設計されたモデルで、高速モードで利用できます。日常的な質問への回答、文書の要約、データ抽出など、速度が求められるタスクに適しています。
思考モードでも利用でき、こちらはより深く考えてから回答します。複雑な分析や比較には思考モードが向いています。
Workspaceのほぼすべてのプランで利用可能です。
8. NotebookLM UltraがGoogle AI Ultra for Businessに
Google AI Ultra for Businessアドオンプランで、NotebookLMの機能が強化されました。
最高レベルのGeminiモデルへのアクセス、Audio & Video OverviewsやスライドデッキのSnippet上限拡大、ソース数の増加、スライドの透かし削除などが含まれます。
大量の資料を分析する研究開発部門や法務部門向けの機能拡張です。通常版で十分な組織も多いと思いますが、制限へ頻繁に引っかかる場合は検討価値があります。
今週のハイライト
今週のアップデートを振り返ると、いくつかの傾向が見えてきます。
Meet音声関連の充実: ステレオ音声共有、デバイス音声共有、eCDN Silent Test Modeと、Meet関連が3件。特に音声共有機能の強化は、プレゼンテーションの品質向上に直結します。これまで「音声が出ない」「モノラルで臨場感がない」という課題を感じていた方には朗報です。
AI機能のアップグレード: Gemini 3 Flash、NotebookLM Ultra、Google Vids Veo 3.1と、AI関連の機能強化が続いています。モデルの世代が上がるごとに、応答品質と速度の両方が改善されています。
Chatの地道な改善: Feedsアプリと送信者ブロックは、派手ではありませんが実用的な機能追加です。特にFeedsアプリは、チームの情報共有を効率化する可能性があります。
まとめ
今週はMeet関連のアップデートが充実した週でした。
ステレオ音声共有とデバイス音声共有により、プレゼンテーションでの音声品質が大きく向上します。特にデバイス音声共有は、ローカルファイルの再生やアプリからの音声出力に対応したことで、活用シーンが広がりました。
AI関連ではGemini 3 FlashとVeo 3.1が登場し、速度と品質の両面で進化が続いています。
来週もアップデートがあればお届けします。