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Google Workspace週次アップデートまとめ(2026年2月6日)

今週のGoogle Workspaceアップデート9件をまとめ。Google MeetとMicrosoft Teamsのデバイス相互運用、GmailのGemini校正機能、Meetの音声翻訳GA化、AI Expanded Accessアドオン登場など、AI機能の拡充と相互運用性の強化が目立つ週でした。

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今週のアップデート概要

2026年2月6日週のGoogle Workspace Updatesブログで発表されたアップデートをまとめてお届けします。

今週は9件と多めです。目玉はGoogle MeetとMicrosoft Teamsのデバイスレベルでの相互運用開始。GmailにGeminiの校正機能が追加されたほか、Meetの音声翻訳がビジネス向けに正式提供されるなど、AI機能が着実に実務ツールとして定着しつつあります。

1. Google MeetとMicrosoft Teamsがデバイスレベルで相互運用

会議室のハードウェアデバイスで、Google MeetとMicrosoft Teamsが直接つながります。

具体的には2つのことができるようになります。Chrome OSベースのGoogle Meetハードウェアデバイスから、Microsoft Teamsの会議に参加できること。そして、WindowsベースのMicrosoft Teams Roomsデバイスから、Google Meetの会議に参加できること。

これまでMeetとTeamsのデバイスを相互運用するには、Pexip Connectなどのサードパーティソリューションが必要でした。今回のアップデートでは、ネイティブで相互運用ができるようになります。

日本でも取引先がTeams、自社がMeetという状況はよくあります。会議室のデバイス1台でどちらの会議にも参加できるのは、ハードウェア投資の効率化につながりますね。ただし現時点ではデバイスレベルの話で、ブラウザやデスクトップアプリでの相互運用ではない点には注意です。

2. Gemini in WorkspaceがEducation PlusとTeaching & Learningに拡大

Docs、Slides、Forms、VidsのGemini機能が、Education PlusおよびTeaching and Learningアドオンのライセンスを持つ18歳以上のユーザーに、追加費用なしで提供されます。

Docsでの文章生成(Help me write)、Slidesでの画像・スライド生成、Formsでのフォーム作成とAI要約、Vidsでの動画生成が利用可能になります。

教育機関向けのアップデートなので、一般企業のユーザーには直接関係しません。ただ、Googleが教育分野でのAI活用を急速に広げている流れは押さえておく価値があります。

3. Gemini in ChromeがChromebook Plusに対応

Gemini in Chromeが、米国のChromebook Plusデバイスで利用可能になりました。

ブラウザ上でGeminiのAI機能を使いながら、組織のデータガバナンスを維持できるのがポイントです。ビジネスユーザーや教育ユーザーが、日常のブラウジングワークフローにAIを組み込めます。

現時点では米国限定です。日本での展開時期は未定ですが、ChromebookをビジネスPCとして導入している組織は、今後の動向をチェックしておくとよいでしょう。

4. Meetの音声翻訳がビジネス向けに正式提供

2026年1月27日から、Google Meetの音声翻訳機能がビジネス向けに正式提供(GA)されました。これまでは限定アルファプログラムでしたが、対象プランのWorkspace顧客であれば利用できます。

話者の声のトーンを維持したままリアルタイムで翻訳してくれるので、誰が話しているかが分かりやすいのが特徴です。英語とスペイン語、フランス語、ドイツ語、ポルトガル語、イタリア語の間の双方向翻訳に対応しています。

残念ながら日本語はまだ対象外です。日本企業にとっては、対応言語の拡大を待つ段階ですね。ただ、海外拠点でヨーロッパ圏の言語を使っている場合は活用の余地があります。

5. GeminiでJEE Main模擬試験が受けられるように

先週のSATに続き、GeminiにJEE Main(インドの大学入試)のフルレングス模擬試験が追加されました。

インドの教育市場向けの機能で、日本のユーザーには関係ありません。ただ、Geminiが「検索エンジン」や「チャットAI」から「教育プラットフォーム」へと役割を広げていることがよく分かります。SAT(米国)、JEE Main(インド)と来て、次はどの地域・どの試験に対応するのか。今後の展開を見守りたいところです。

6. Google Classroom APIのStudent GroupsエンドポイントがGA

昨年Developer Preview Programで公開されていたGoogle Classroom APIのStudent Groupsエンドポイントが、正式に一般公開されました。

開発者はDeveloper Preview Programに参加しなくても、生徒グループの作成・管理・メンバー操作ができるようになります。

教育機関向けシステムの開発者向けのアップデートです。LMS(学習管理システム)や教育ツールを開発している方には朗報ですね。

7. GmailにGeminiの校正機能(Proofread)が追加

Gmailで、Geminiを使ったメールの校正機能が追加されました。

スペルや文法のチェックだけでなく、文章の簡潔さ、能動態への変換、文構造の改善、語彙の選択まで提案してくれます。もともとGoogle AI ProとUltraの個人ユーザー向けに提供されていた機能が、Workspaceプランにも拡大された形です。

DocsのProofread機能と似た位置づけですが、メールの校正というのは実務での利用頻度が高そうです。英語でメールを書く機会がある方には便利な機能になりそうですね。日本語での校正精度がどの程度かは、実際に使ってみないと何とも言えません。

8. Google Vidsの3機能が全ユーザーに開放

先日個別にお伝えした内容ですが、Google Vidsの読み上げテレプロンプター、トランスクリプトトリム、スタイル付き字幕の3機能が、Workspaceエディションを問わずすべてのユーザーに開放されます。

有料プラン中心だった機能が全員に開放されるのは、Googleが「Vidsを広く使ってもらいたい」と舵を切った表れです。

詳しい解説記事を読む

9. AI Expanded Accessアドオンが登場

先日個別にお伝えした内容ですが、Google Workspaceに「AI Expanded Access」という新しいアドオンが登場しました。

標準プランのAI機能では足りないが、AI Ultra Accessまでは必要ない。そんなチーム向けの中間オプションです。画像生成、動画生成、Geminiアプリ、NotebookLM、Workspace Studioなどの利用上限が引き上げられます。

現在のプロモーション期間が2026年3月1日に終了するため、すでにこれらの機能を活用しているチームは早めの検討をお勧めします。

詳しい解説記事を読む

今週のハイライト

今週のアップデートを振り返ると、いくつかの傾向が見えてきます。

相互運用の新展開: MeetとTeamsのデバイスレベルでの相互運用は、GoogleがMicrosoft製品との共存を正面から受け入れた動きです。現実のオフィスでは複数のプラットフォームの混在は当たり前で、「統一」よりも「共存」の方が実用的。ハードウェア投資の判断にも影響する大きなアップデートです。

AI機能の階層化が進む: AI Expanded Accessの登場で、Workspace内のAI機能が「標準」「Expanded」「Ultra」の3段階になりました。Geminiの校正機能がGmailに追加されたことも含め、AI機能が増えるほど「誰にどのレベルのアクセスを与えるか」という管理者の判断が重要になってきています。

教育分野の動きが活発: Education PlusへのGemini拡大、JEE Main模擬試験、Classroom APIのGA化と、教育関連が3件。Googleは教育市場でのAI活用をかなり積極的に進めています。

まとめ

今週はMeet-Teams相互運用とAI機能の拡充が目立つ週でした。

MeetとTeamsの相互運用は、会議室デバイスの導入計画に直結するアップデートです。複数プラットフォームが混在する環境の方は、デバイス選定の際にこの機能を考慮に入れてみてください。

AI関連では、3月のプロモーション終了に向けてAI Expanded Accessの検討が必要になります。管理コンソールのGeminiレポートで現在の利用状況を確認しておくことをお勧めします。

来週もアップデートがあればお届けします。

参考リンク