Google Workspace週次アップデートまとめ(2026年1月30日)
今週のGoogle Workspaceアップデート7件をまとめ。Google Formsの回答者制御機能の自動適用やGeminiでSAT模擬試験、NotebookLMとGeminiの連携、Meetメモの管理者設定強化など、教育・AI・管理者向け機能が充実した週でした。
今週のアップデート概要
2026年1月30日週のGoogle Workspace Updatesブログで発表されたアップデートをまとめてお届けします。
今週はAI関連が3件(Gemini SAT対策、Geminiカレンダー連携、NotebookLM連携)と多めです。教育分野ではClassroomの録画機能が追加され、管理者向けにはMeetメモの共有設定が強化されました。Formsの回答者制御の自動適用も、地味ながら影響範囲の広いアップデートです。
1. GeminiでSAT模擬試験が受けられるように
Geminiに、SAT(米国の大学進学適性試験)のフルレングス模擬試験機能が追加されました。無料で利用できます。
これは米国の教育市場向けの機能で、日本のユーザーには直接関係しません。ただ、GeminiがAIチャットボットから「学習プラットフォーム」へと領域を広げている動きとして注目です。
Khan AcademyのKhanmigoやChatGPTの学習支援機能など、AI×教育分野は競争が激しくなっています。Googleも無料で模擬試験を提供することで、学生ユーザーのGemini利用を促す狙いがありそうです。
2. Meetの「メモを作成」に管理者向け共有設定が追加
「メモを作成(Take notes for me)」機能の共有範囲を、管理者が組織レベルで制御できるようになりました。
新しい管理者設定では2つの項目が追加されています。
1つ目は、メモのドキュメントと要約メールのデフォルト共有範囲の設定です。「会議の参加者全員」「主催者のみ」など、組織のポリシーに沿ったデフォルト値を決められます。
2つ目は、共有範囲の変更をユーザーに許可するかどうかの設定です。管理者がデフォルト値を固定して、ユーザーによる変更を禁止できます。
先日お伝えした「メモを作成」の制御機能強化に続く、管理者向けのアップデートです。AIが生成する会議メモの取り扱いについて、組織のポリシーに合わせた運用がしやすくなります。
→ 「メモを作成」のユーザーコントロール強化についてはこちら
3. GeminiがCalendarで最適な会議時間を提案
Google CalendarでGeminiが会議の時間調整を支援してくれるようになりました。
会議を新規作成したりリスケしたりするとき、Geminiが同僚の空き状況、タイムゾーン、既存の予定との競合を分析して、最適な時間帯を自動提案します。
従来の「空き時間を探す」機能は、単純に全員の空きスロットを表示するだけでした。Geminiによる提案では、タイムゾーンの違いや連続会議の回避なども考慮されるようです。
海外拠点との会議が多い組織では便利そうです。国内だけで完結している場合は、従来の空き時間検索で十分かもしれません。
4. NotebookLMのノートブックをGeminiのソースに追加
先週個別にお伝えした内容ですが、NotebookLMで作成したノートブックをGeminiアプリで直接参照できるようになりました。
NotebookLMに読み込んだ資料の知識を活かしながら、Geminiのコンテンツ生成機能やCanvasを使えます。リサーチと制作の間を行ったり来たりする手間が減ります。
5. カレンダーの色ラベルが「予定の変更」権限でも表示
先日お伝えした内容です。Google Calendarの色ラベル機能が、「予定の変更」権限を持つユーザーにも表示されるようになります。
これまでは「予定の変更と共有の管理」権限がないとラベル名が見えず、色だけしか確認できませんでした。共有カレンダーを日常的に使っている組織では、予定の意味が把握しやすくなります。
6. Google Classroomで音声・動画・スクリーンキャストの録画が可能に
Google Classroomに音声、動画、スクリーンキャスト(画面録画)の録画機能が追加されました。
教師は授業の補足説明やフィードバックを動画で提供でき、生徒はプレゼンテーションや課題の提出に動画を活用できます。マルチモーダルな学習環境を実現する機能です。
教育機関向けの機能ですが、ビジネスユーザーにとっても、Googleが動画コンテンツの作成・共有機能を強化している流れとして参考になります。Google Vids、Meet録画、そして今回のClassroom録画と、Google Workspace全体で動画活用が広がっています。
7. すべてのGoogle Formsに回答者の細かい制御機能が自動適用
先週個別にお伝えした内容ですが、すべての既存フォームに、回答者をきめ細かく制御できる機能が自動的に適用されます。
Googleドライブのファイル共有と同じ感覚で、特定のユーザーやグループにフォームの回答を限定できます。既存の回答権限はそのまま引き継がれるので、アップグレードによって回答できなくなるユーザーは出ません。
今週のハイライト
今週のアップデートを振り返ると、いくつかの傾向が見えてきます。
GeminiのWorkspace統合が加速: SAT模擬試験、カレンダーの時間提案、NotebookLM連携と、Gemini関連のアップデートが3件。単独のチャットAIとしてだけでなく、Workspace各アプリの裏側で働く存在になりつつあります。カレンダーの時間提案のように、ユーザーが意識しなくてもGeminiの支援を受けられる形が増えてきました。
管理者向けの制御強化: Meetメモの共有設定やFormsの回答者制御など、管理者がAI生成コンテンツや情報の共有範囲を組織レベルでコントロールできる機能が追加されています。AI機能が増えるほど、「誰に何が共有されるか」の管理が重要になってきますね。
教育分野の充実: Gemini SAT対策とClassroom録画機能は、いずれも教育市場向け。Google Workspaceの教育エディションは、ビジネスエディションに比べて機能追加のペースが早い印象です。
まとめ
今週はGemini関連のアップデートが目立つ週でした。
特にカレンダーでの時間提案機能は、Geminiが日常業務に自然に溶け込む形のアップデートとして注目です。NotebookLMとの連携も、リサーチワークフローを効率化してくれそうです。
管理者にとっては、Meetメモの共有設定とFormsの回答者制御が重要なアップデートです。AI機能が増えるにつれて管理ポイントも増えるので、設定の確認をお勧めします。
来週もアップデートがあればお届けします。